退避ファイル

(1)SYS@SWP
用途は幾つかある。画面切り離しコマンドによって、裏画面となったジョブの画面情報を保存するためのファイル。画面接続コマンドによって、表画面になったときに退避ファイルから画面情報を取り出してワークステーションの画面に表示する。A-VXIIまでは、ユーザプログラムのセグメントの仮想記憶制御にも使用していた。A-VXIII/A-VXIVでは、A-VXIV タスクマッピングファイルをユーザプログラムのセグメントの制御に使用しているので、仮想記憶制御として退避ファイルは使用しないらしい。
(2)SYS@IJC
IJCC用の退避ファイル。IJCセグメントを退避するために使用する。



待機編成

A-VX/ITOSで使用可能なファイルの種類の1つ。データファイルとして使用することはできない。待機区分編成待機結合編成の2種類がある。


待機区分編成(QP)

A-VX/ITOSで使用可能なファイルの種類の1つ。主にシステムのファイルとして使用される。メンバ名(キー)毎にサブファイルが作成される。代表的な用途としてLM(ロードモジュール)ファイルがあげられる。待機結合編成とは違い各サブファイルは連続した領域になければならない。そのため、待機結合編成ファイルよりも高速にデータを読み込むことができる。
参考:順編成索引順編成相対編成待機結合編成


待機結合編成(QL)

A-VX/ITOSで使用可能なファイルの種類の1つ。主にシステムのファイルとして使用される。メンバ名(キー)毎にサブファイルが作成される。代表的な用途としてSU(ソースユニット)ファイル、CU(コンパイルユニット)ファイルなどがある。各サブファイルは不連続領域に存在して良い。データが不連続な領域に書き込まれている場合、データの読み込みが遅くなる。ファイルの更新が頻繁にある用途向きのファイル形式である。
参考:順編成索引順編成複数索引順編成相対編成待機区分編成


ダイナミックエリア

ダイナミックメモリエリアと同じ意味。


ダイナミックメモリエリア

A-VXシステムのデータ領域。ファイルやジョブ、タスク、周辺装置などの情報が格納される。例えば、ファイルを1つオープンすると、ファイル名やどういった属性のファイルでどのオープンモードなのか、どのジョブがオープンしているのか、といったような情報がこの領域に保存される。当然たくさんのファイルをオープンすると、それだけたくさんの領域が必要になる。このデータ領域のサイズは、厳格な計算で求めることができる。このサイズを越える処理(計算値以上のファイルをオープンしたりジョブを動かしたり)をすると、「DMAオーバーフロー」というエラーになる。


大容量形式ファイル

大容量ファイル


大容量ファイル

新システム体系ユーティリティのデータファイルの保守や簡易操作ユーティリティで作ったファイルは、この形式のファイルとなる。数十年前のファイル形式である従来ファイルと比べると大容量なので、この名前になっている。今は特に断らずに”ファイル”というとこの形式のファイルを指す。


ダイレクトスプール

プログラムにて、直接スプールに出力を指定すること。
参考:ビジースプール


タスク

コンピュータ内部に組み込まれ実行される仕事の最小単位。一般に、コンピュータ内部に読み込まれる1つのプログラムに対応する。ジョブが人間から見た仕事の単位であるのに対して、タスクの場合にはコンピュータ側から見た単位。


タスクSDT




タスクバッファ

#SORTの作業域などに利用。


タッチキーボード

ワンタッチ入力装置あるいはコードレス入力装置と呼ばれる入力装置一種。NECの製品名。イメージとしては、JRのみどりの窓口で座席予約をするときに、出発地や目的地を言うとJR社員がページをめくったりボタンを押したりしているが、そのキーボードがそれに近い。例えば、キーのところに(八百屋だったら)、「キャベツ」とか「にんじん」とか書いてある。「キャベツ」のボタンを押すと「キャベツ」に対応するコード番号がオフコンに入力される。1ページに100〜200ぐらいのキーがあり、それが複数ページあるため、非常にたくさんのコードを入力できるようになっている。ワンタッチ入力装置には、押しボタン式(JRのがこれ)、ペンタッチ式などがあるが、NECのは指タッチ式と呼ばれるものであった。


単票共用機能


参考説明書:データ管理説明書 − プリンタファイル








直接スプール

レポートは常にスプールファイルに出力して、後でまとめてプリンタに出力するような処理方式。
参考:プリンタビジースプール一括プリントレポート








通信SGジェネレータ

NETSG/G


通信SG対向チェッカ

NETSG/C


通信制御情報ファイル

SYS@CDEF。
参考:メッセージ管理3定義ファイル


通常運用モード

業務を実行できる状態のITOS/A-VXのモード
参考:保守用モード








データUPS

書式オーバレイ機能で利用者のデータを印字するための領域(利用者表示面)のうち、可変データを扱う領域。
参考:フォームUPS
参考説明書:書式オーバレイ生成説明書


データディクショナリ(DD)

データファイルに関する情報をあらかじめ登録しておくもの。ファイルの属性やそのファイルがどのボリュームに入っているか、データベースの表情報などをあらかじめ登録することにより、実際にファイルを使用するときに煩雑なファイル情報の入力が不要になる。


データディクショナリファイル(DDF)

データディクショナリを登録しておくファイル。


データベースエンジン

DBエンジン機能


停止コマンド

ワークステーションに接続中のプログラムの実行を一時停止する。再開コマンドでプログラムの実行を再開させることができる。


ディスプレイステーション

ディスプレイの付いたステーション(端末装置)。はるか大昔にはディスプレイの無い端末もあったので、それと区別する必要があるときに使用していた言葉。今は不要な単語です。


ディスクキャッシュ

プログラムからのファイル追加・更新・削除命令に対して、実際の出力動作を非同期に行うことにより、ファイル出力を高速化する機能。SYS@CACHEが使われる。
参考説明書:データ管理説明書 − ファイル処理機能


ディスクバッファ




ディフィカルティ報告書

NECに対して障害内容を報告するための報告書のこと。NEC内部でしか使われない。A−VXのマニュアル中に記述があるのでこの用語辞典に記載したが、ユーザ向けのマニュアルにNEC内部の処理手続きのことを書いても意味が無いのではないか?


ディレクトリ

参照:ボリュームカタログ機能


デバイスアドレス

装置番号


テンポラリファイル

→一時ファイル、一時作業ファイル








統合ユーティリティ





同時更新モード


参考説明書:リレーショナル型データベース説明書 − RDBの物理構造


動的アロケート

仕様登録


ドキュメント




ドキュメントキャビネット




時計機構

今はパソコンにも付いている当たり前の機能だが、S100の最初期のやたらと古いオフコンには時計機構が内蔵されていなかった。(少なくともVSシリーズの時には付いていた。)それなので、システムが立ち上がった後、最初の操作開始コマンドを実行した時に、以下のような画面が表示され、必ず今の日付と時間を入力しなければならなかった。

ITOS SYSTEM READY
DATE=■   
TIME=   

時計機構が初めて付いた時は、新機能としてオフコンのウリの機能になっていた。Express5800/600シリーズは当然付いています。


トランザクションファイル