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NECのオフコン

1 オフコン

オフコンが何かという話をすると長くなります。簡単に言うと、オフィス・コンピュータの略称で、事務処理向けにカスタマイズされたコンピュータのことです。

普通はこのくらいで済むのですが、かつては厳密な定義もあり、日本電子工業振興協会(略称:電子協、現:電子情報技術産業協会)という団体が1970年代から1990年代頃にオフィス・コンピュータの定義をしていました。この定義の話をすると非常に長くなるのですが、簡単に言えばやっぱりオフィス・コンピュータとは事務処理向けのコンピュータのこととなっています。
ところが1990年代中頃に定義を変え、オフィス・コンピュータの名称を廃し、代わりにミニコンPCサーバも含めて全て「ミッドレンジ・コンピュータ」という名前に統合しています。

オフコンという単語自体は事務処理向けコンピュータなので、今のWindowsやUNIXでも事務処理を行っていればオフィス・コンピュータつまりオフコンでいいはずなのですが、一部の人はどうもこれらはオフコンとは言わないようです。
このような人は、1970年から1990年代頃に事務処理向けのコンピュータだったものをオフコンと言って、今の(事務処理用として使っている)コンピュータと分けています。

この(せまい意味のほうの)オフコンですが、かつては富士通、三菱電機、東芝、NEC、日立、OKI、カシオ、キヤノン、リコーといったところから、いろいろな機種が発売され、コンピュータの一角に一大勢力を築いていました。

2 NECのオフコン

さて、その1970年から1990年頃にNECがある事務処理向けのコンピュータを出していました。システム100とかシステム3100とかシステム7200とか言われていたコンピュータです。

本来はWindowsサーバもUNIXサーバも事務処理として使っているならばオフコンだと思うのですが、以降の説明ではシステム100の流れを汲むコンピュータのことをNECのオフコンと書きます。

このNEC独自のシステム100の系統のコンピュータはずっと続いていて、2015年ごろまでNECのオフコンは、Express5800/600シリーズという名称で売られていました。

なお私が単に「オフコン」と書かずに、毎回「NECのオフコン」と「NEC」を付けているのは理由があります。同じオフコンでも「富士通のオフコン」や「三菱電機のオフコン」などとは、使い方が全然違うからです。以降に説明する内容は、「NEC」以外の会社のオフコンには全く当てはまりません。時々「富士通のオフコン」や「三菱電機のオフコン」の情報を求めて私のサイトを訪れていただく方がいらっしゃいますが、そのような方に対して誤解のないように、わざわざ毎回「NECのオフコン」と書いています。毎回々々くどいと感じるかもしれませんが、ご了承ください。


3 A−VXとは

NECのオフコンのOSは、古くはITOSという名前で、その後何度か名称が変わり、1995年頃はA−VX2と呼ばれていました。この頃はNEC独自のハードウェア上で動くOSでした。

1990年代中頃に(ぶっちゃけて言うとLinuxだのWindowsだのというOSとの競争に負けちゃって、OSという姿を捨てて)、A−VX互換機能と呼ばれるものに姿を変え、NECのExpress5800/600シリーズと呼ばれるWindowsサーバの上で動くようになっています。名前もA−VX3→A−VX4→A−VX01と変遷し、今では、A−VX02という名称になっています。

このようにすっかり姿が変わってしまっていますが、「昔のオフコンと互換をもつもの」で「操作方法は昔とほとんど同じ」ということで、昔からオフコンを使っている人は、Express5800/600シリーズやA−VXのことを今まで通り「オフコン」と呼んでいます。

ここでは、A−VXについて勉強する上で最初に知っておいた方がよいことについて、簡単に説明します。A−VX4をもとにしていますが、基本的に全てのバージョンは互換性があるので、他のバージョンもほとんど同じはずです。

話を戻して、さきほど、今のA−VX4やA−VX01、A−VX02は、昔のオフコンOS(A−VX2)の互換機能と書きました。もう少し具体的に言うならば、今のA−VXは、昔作った「オフコン上で動く数々の業務ソフトウェア(例えばCOBOLで作ったプログラム、簡易言語SMARTで作ったプログラムetc.)」をWindows上で動かすようにするソフトウェアです。オフコンOSのエミュレータ、あるいは一種の仮想化ソフトのようなものと考えればいいようです。
WindowsというOSの上で、A−VXというオフコン用OSが動いているというイメージになります。



オフコンも普通のコンピュータなので、パソコンと考え方は一緒です。業務プログラムを実行したり、値を入力したり、画面やプリンタに結果を出力したりできます。他のコンピュータとつなげて、データを送受信したりもできます。通常の場合は、A−VXはメニューを操作するだけで業務を行うことができるように作られています。従って業務を行うだけならばA−VXの構造を理解している必要はありません。しかしサーバの管理をするとなると若干の知識が必要となってきます。

4 この文書の目的

Windowsなどとは違い、書店に行ってもA−VXの本が無いため、A−VXは一見難しく思えるかもしれません。
A−VXは、WindowsやLinuxと同じOSの1つです。Windowsを知っている人がA−VXのことを勉強するのは、Windowsを知っている人がLinuxのことを勉強するのとほとんど同じくらいの難易度と思って結構です。つまりそんなに難しくないということです。

なぜ難しく感じるかというと、おそらく入門書がない、周りに詳しい人がいないので教えてくれる人がない、というところだと思いますA−VX自身はシンプル・イズ・ベストを絵に描いたような、非常に単純な仕組みです。今主流のOSのように重装備で覚えることがたくさん、ということはないのです。しかし逆にその「今主流のWindowsやLinuxとはちょっと違うところ」が敷居を高くしている原因だと思います。

A−VXの勉強をするための取っ掛かりになればと思い、入門書としてこれを書いています。私自身もそれほど知っているわけではないので、ほんとうに簡単な事だけ書いています。私自身いろいろ忘れているので、私の備忘録も兼ねています。

まずは、これを読んでいただき、わからない点やもっと詳細を知りたい場合に、NECの正規のマニュアルを読んでいただくと良いように作ってあります。

A−VXは単純ですが、非常に拡張性が高く作られているので、いろいろなシステム構成ができます。私の知識ではとうてい全てのパターンを網羅することはできませんし、全てを書くと膨大な量になってしまいます。ここに書くことは基本的なものですので、マニュアル等を参照していただいて、それぞれの皆さんのシステムに合ったものにカスタマイズしていただくと良いと思います。

これが原因で、「オフコン(オフィス・コンピュータ) イコール 古い」とよく言われる。
1970年代後半がシステム100、1980年代がシステム3100、1990年代前半がシステム7200です。
WindowsやLinuxの載ったパソコンやサーバとは異なるNEC独自のコンピュータで、今で言うならWindowsパソコンに対するアップルのMacみたいな感じ?
事務向けとか○○向けというジャンル分けを廃して、パソコンより大きくてメインフレームより小さい、中間のサイズのコンピュータは全部「ミッドレンジコンピュータ」という同じ名称にしたということです。
一般の人は、聞いたことのないような協会が決めたコンピュータのジャンル分けや正確なオフコンの定義なんてどうでもいいので、今でも事務処理向けコンピュータの事を普通にオフコンと言っています。
私個人的には「UNIXでもWindowsでも事務処理向けならオフコンだろ」派なのですが、一方昔のオフコンのことを説明するための用語も無いので、消極的に肯定しています。
アイトスと読む。1970年から1980年代の”オフコン全盛”時代にこの名前だったので、「NECのオフコン イコール ITOS」という人も多い。
オフコンって何かを書こうとすると難しいですよね。
正確には「2」はローマ数字表記の「II」ですが、ここでは面倒なので「A−VX2」と表記します。
同じく「III」と「IV」を「3」「4」と表記します。「01」はローマ数字ではないので、そのままです。A−VX3は、MIPS CPU版Windows上のA−VX互換機能、A−VX4やA−VX01は、Intel CPU版Windows上のA−VX互換機能です。NECは気まぐれ?で時々名前を変えるので説明が面倒です。
ほとんど普通のPCサーバと変わらないが、(後述する)A−VX互換機能が動くようにや昔の特殊な装置も接続できるようになどの目的でちょっとだけ改造が加えられているらしい。分類上はミッドレンジ・コンピュータ(PCサーバあるいはIAサーバ)の範疇ですが、かつてのオフコンOS:A−VXの互換機能が載っており、A−VX用に作られた業務アプリケーションが動くという意味で、以降600シリーズもオフコンと書きます。
「えーぶいえっくす ぜろつー」と読むらしい。1990年代にA-VX2というのがあったが、それはシステム7200シリーズというオフコン上で動いていた、純粋なOS。似た名前があって紛らわしい。
1990年代に仮想化の仕組みを作ったということで、当時としては結構画期的では?
NECのオフコンのOS(あるいは互換機能)の名前は度々変わるので、以降OS名はA−VXで統一します。
思いつくまま書いているので、それだけとは限りませんが、主に管理者向けかもしれません。
あるいはメニューのみで操作できるように、SEが設計している。
正確にはA−VX4やA−VX01、A−VX02はA−VX2の「互換機能」なのですが、OSと見た方がすっきりと説明できます。
あるいは前述したようにに(VmwareやHyper−Vのような)仮想マシンの一種と考えてWindows上で動くゲストOSと考えるか。今後もA−VX4やA−VX01やA−VX02はOSとして説明します。
まあ、大昔のOSが元になっているのだからね・・・:-D
かなり長期間A−VXから離れていたので、私のA−VX歴は皆さんと比べてそれほど長いわけではありません。今もまた離れてしまったので・・・。
事務処理向けとは具体的に何かというと、売上・仕入管理や売掛・買掛金管理、手形管理、給与管理や人事管理、在庫管理や物流管理、生産管理、顧客管理etc...商業簿記とか工業簿記とかで出てくるようなものです。
オフコンは普通のコンピュータなので、やろうと思えば工場の機械制御や大学や研究所の科学計算などのようなことでもできますが、せっかく事務処理向けにカスタマイズされているので。。。。
やっぱり1995年頃まであったミニ・コンピュータと呼ばれる種類のコンピュータの略称。こいつはオフコンとほぼ同じくらいのクラスのコンピュータで、産業用途、科学計算用途に使われたもの。まあ事務処理用途にも使われたので、オフコンと被っているところがありますが。。。今は亡きDECのミニコンとかが有名でした。
UNIXだとかWindowsサーバーとかがOSとして入っているいわゆるサーバーのことです。
システム100とかシステム3100とかシステム7200とか言われていたコンピュータのこと