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A−VXのプリンタについて

オフコンは伝票発行機から発達したという説もあることからも分かる通り、オフコンは紙に印刷するために生まれてきました。
20年以上前からペーパーレスと言われ続けていますが、プリンタの付いていないオフコンなど見たことがありません。それほどオフコンとプリンタは切っても切れない関係です。

プリンタの装置名の番号の秘密

NECのオフコンに付いているプリンタには、1台1台に「PRN100」とか「PRN010」といった装置名というものが付けられています。プリンタに印刷する時には、この装置名を使ってどのプリンタに印刷出力するのか指定します。

最初の3桁の英文字「PRN」の部分は「PRITER」のことだと判断できますが、後半の3桁の数字はどのような規則でつけられているのでしょうか。

結局はSGで設定した番号になるので、必ずこうなるということはないのですが、変に凝らずに素直に設定すると一般的には次のようになります。

プリンタがシステムにどのように接続されているかによって、番号がある程度決まります。

プリンタの接続形式は大きく、サーバ本体からケーブルが出てプリンタに繋がっているタイプ端末側からケーブルが出てプリンタに繋がっているタイプの2種類に分けられます。(LANケーブルで繋がっているプリンタも、「本体とLANケーブルで繋がっているプリンタ」として設定しているか、「端末とLANケーブルで繋がっているプリンタ」として設定しているか、のどちらかです。)

サーバ本体から出ているケーブルに繋がっているプリンタ(大きなサイズのプリンタであることが多い)は、「PRN00」「PRN10」「PRN11」「PRN12」・・・のように一番上の桁が「0」になっています。

端末と繋がっているプリンタ(パソコン用のプリンタのような大きさ形のプリンタであることが多い。)は、「PRN00」「PRN01」「PRN02」・・・のように一番上の桁が「0」以外になっています。

端末にも装置名があり、「STN000」「STN001」・・・というようにプリンタと同じように名づけれらています。そして端末の装置名が「STN000」なら対応するプリンタの名前は「PRN100」、「STN001」なら「PRN101」というように「端末の装置名の番号+100」となるのが一般的です。
プリンタが何百台もあれば、たぶん「PRN200」だとか「PRN300」というような番号のプリンタがあるはずです。(私はそんな大規模なシステムは見たことがないので、確信は持てませんが・・・。)

特殊な番号として、800番台(「PRN801」「PRN802」・・・)があります。800番台のプリンタはリモートプリンタと呼ばれるもので、2台以上のオフコンがある場合に、あるオフコンから別のオフコンに繋がっているプリンタを指定するときに使います。リモートプリンタは、例えば本社のオフコンと支社のオフコンがあって、この2台がネットワークで繋がっている場合、支社のオフコンの端末から本社にあるプリンタに印刷するというような感じで使うようなときに使用します。当然SGで設定されていないのに、いきなり「PRN800」とか指定してもエラーになるだけです。

「ステーション対応プリンタが800台以上あるとバッティングするのではないか」という疑問もありますが、そんな超大規模なシステムはもう(中小企業向けという)オフコンの範疇からはずれてしまっているような気もするので、たぶん問題にならないのでしょう。(たぶん800台以上でもOKな方法があるのでしょうが、私はそんなたくさん繋げた経験がないので知らない。)

ステーション対応プリンタ

上で、プリンタには名前が付いていて、印刷する時にはどのプリンタで印刷するか装置名を指定すると書きました。
端末もプリンタもいっぱいあると、「えーと、この端末から近くのプリンタに印刷したいんだけど、この端末に一番近いプリンタの名前ってなんだっけ?」「このプリンタの番号は何番だ?」ということになって、非常にめんどくさい。

そこで登場するのがステーション対応プリンタです。
ステーション対応プリンタの装置名は「PRN999」です。

システム構築時に「この端末で印刷する時にはこのプリンタ、あの端末から印刷する時にはあのプリンタ・・・」というように端末とプリンタの紐付けを行います。この紐付けされたプリンタがステーション対応プリンタです。
普通は端末に一番近いプリンタをその端末のステーション対応プリンタにします。

印刷時に「PRN999」と指定すれば、システムが自動で紐付けされているプリンタを探して印刷してくれます。(端末に一番近いプリンタを紐付けていれば、そのプリンタに印刷されることになります。)
ユーザが印刷する時にいちいちプリンタの番号を気にする必要はなく、印刷する時は呪文のように「PRN999」と入力するだけということになります。

端末とステーション対応プリンタの紐付けは、SGで設定するだけなので、わざと遠くのプリンタにしたり特定のプリンタだけを紐付けしたりということもできます。
端末に繋がっているプリンタをその端末のステーション対応プリンタにしなければならないということはありません。端末Aに繋がっているプリンタを端末Bのステーション対応プリンタに、端末Bに繋がっているプリンタを端末Aのステーション対応プリンタに、というような設定も可能です。

一般的には大量に印刷するような目的のプリンタはステーション対応プリンタにはしません。その都度少量印刷するような用途のプリンタを設定します。

ちなみに正確にはステーション対応プリンタには2種類あります。詳しくは公式のマニュアルを見てください。

システムプリンタ

システムプリンタは、システムのメイン使用となるプリンタのことで、SGで決めることができます。
システムプリンタの利点は何かというと、これもいちいち番号まで入力する必要がないということです。プログラムやユーティリティで「PRN」(後ろの数字は入力しない)と入力するだけでシステムプリンタに印刷されます。

大規模なシステムでたくさんの端末やプリンタがあって、それらが分散して設置されているような場合は、出力量が多いような業務用のためにセンタに置いてある高速なプリンタをシステムプリンタにするのが一般的。バッチで一括大量印刷するためのプリンタに対して指定することが多い。

システムプリンタはセンタに設置されている大量印刷用途がメインのプリンタのため、プリンタビジーに対する対策がいくつか用意されています。
例えばシステムプリンタは1台だけではなく、複数のプリンタをシステムプリンタに指定することが可能です。この場合はシステムプリンタに印刷をすると、システムプリンタ群に指定したプリンタのうちのどれかから印刷されます。
(正確には、SGで設定した順に見ていき、空いているプリンタを使う) 今ではパソコンでも普通に使える機能になってしまいましたが、当然ビジースプール機能も用意されています。

上でサーバ本体から出ているケーブルに繋がっているプリンタ、端末から出ているケーブルに繋がっているプリンタというものを説明しましたが、「システムプリンタ=サーバ本体に繋がっているプリンタ」「ステーション対応プリンタ=端末に繋がっているプリンタ」ではありません。プリンタの繋がり方とプリンタの役割設定には何の関連もありません。例えば端末に繋がっているプリンタもシステムプリンタにできます。

説明おわり

と言うわけでいろいろと書きましたが、結局のところは(システムがきちんと設計されていれば)どのプリンタが何という装置名なのかは覚える必要は全くなく、印刷する時には「PRN」か「PRN999」のどちらかを指定すればいいということです。(普段は近くの「PRN999」で印刷、バッチで大量印刷ならセンタにある「PRN」でという具合。)

これが毎回々々印刷するたびに「PRN173」だの「PRN012」だの最後の数字まで入力しなければならないようであれば、まだまだ再考の余地はあるということになります。
さらに一番の理想は、JSを組んで「PRN」「PRN999」といった印刷先の指定すらも入力させないようにすることです。