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4. ビジネスサーバ(1992/10〜1997/5)


4.1 FACOM K6000シリーズ

1992年10月に新Kシリーズ、K6000シリーズK1500シリーズ発表されました。ラップトップ、ノートブック型のスタンドアロン/ワークステーションから2000台以上のワークステーションが接続可能なホストモデルまで全9機種24モデルが用意されました。

新OSとしてASPが登場したことが今回の最大の特徴で、CSP/FXとのオフジェクト互換、仮想記憶空間最大1GByte、ファイル管理がPCやWSで一般的な階層構造も扱えるようになり、TCP/IPへの対応などを行っています。またリレーショナルデータベースもFX-RDBの強化版である、RDB/6000を発表しました。Super CAPSELを強化した、Super CAPSEL6000(1993年6月)も発表されました。

ハード面での特徴は、容量128MBの光磁気ディスク装置が標準装備されました。また、高速な半導体ディスクがオプションで使用できるようになりました。

サービス面では、富士通の総合サービス体系「PROPOSE」に基づいた多彩なサービスメニューが用意されました。

4.2 ビジネスサーバ

1993年10月に全モデル機能強化が行われ、同時にオフィスプロセッサからビジネスサーバと名称を変えました。

今回はモデル名の変更がない時期だったにもかかわらず、モデルチェンジを行ったに等しい強化が行われました。
従来アーキテクチャを引き継ぐ32ビットCISCと独自の64ビットRISCの2つのチップを搭載した付加プロセッサとそれを使うためのC言語がサポートされ、4GLのACCELLも発表されました。オープン連携/パソコン連携として、MtFt/NET、RDA-SV/TCPの強化も行われました。
OSについても重要な事がありました。ASP E70系は終了となり、ASP E90系に一本化されています。
さらにK-1300やカラー対応のノートブック型など4機種6モデルが加えられました。

4.3 K6000アルファシリーズ

1994年12月には、新K6000シリーズとしてK6000α(アルファ)シリーズが発表されました。

RDB/6000の機能強化、ポータブルNetWare、LANマネージャ、MS-DOS形式フロッピーアクセスコマンドMSPC、アプリケーション開発/運用支援ミドルウェアBS*NETのサポートなど、サーバ機能を中心に数々の強化がなされています。

その後も、BS*NETの強化版であるC/S連携基盤ソフトSymfoNET(1995年7月)、リレーショナルデータベースRDB/6000の強化版のSymfoWARE6000(1996年6月)、レプリケーションサービス(1996年10月)が発表されています。1996年6月には、そろそろ問題となり始めた2000年問題に対応するため、「資産移行サービス」と「稼動資産調査ツール」が提供されています。




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K6300、K6500、K6700、K6900など5機種14モデル。価格性能比が平均30%向上しています。
デスクトップ型のK6300DTは接続可能最大ワークステーション台数6台、最小構成価格373万円。最上位モデルのK6900/40は4プロセッサ、接続可能最大ワークステーション台数2048台、最小構成価格は1億2982万円。
内田洋行側の名称は、USAC8800II。
ワークステーション/スタンドアロンとして、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック型などK1500シリーズ4機種10モデル。93万円から。
CPUは汎用プロセッサのMC68030を使用しています。OSはSX/G。
内田洋行側の名称は、USAC GX-II。
ASPにもCSP/F3、CSP/FX E30/E40系のASP E70系とCSP/F5、CSP/FX E50/E60のASP E90系の2系列ありました。ASPはCSP/FX用に作成されたソフトは全てそのまま利用可能なようになっています。
システム80からの流れのASP E70系のOSは、小型汎用コンピュータVシリーズの流れのASP E90系と比べて簡単であるため、愛用者がいて、なかなかやめられなかったようです。しかしこの頃になると、ほとんどASP E90系が使われていたようです。
フォルダを使用した多階層ファイルシステム。ただしネットワークOS用で、(従来の)業務系のファイルとは別管理となります。
TCP/IPを利用して他社のパソコンやワークステーションと接続できます。
新機能としてパソコンの接続って、RモデルやK-600シリーズの時にも言ってなかったっけ?という人もいるかもしれませんが、前の時は富士通製のビジネスパソコン9450シリーズだけの対応だったり、やはり富士通製のパソコンFMRやFMGとの接続だけだったりします。機能的にも、最初の頃は、上位ホストのWSのエミュレーション機能に毛が生えた程度のものだったりします。それが、今回はFMR上の「Lotus1-2-3」や「WINGZ」などからRDB/6000上のデータを直接アクセスできるようになっています(RDA-SV/TCP)。徐々に機能の強化が図られている訳です。
PROfessional total supPOrt SErvice。従来からあいまいになりがちだったサービスをハードやソフトから分離して、有償化するためのもの。情報システムの戦略度診断などの企画段階から、ハードウェア保守サービスや公衆回線を使った遠隔診断・保守までのサービス全体を体系化して、商品化しました。
K6000シリーズとUNIXサーバのDS/90 7000シリーズがビジネスサーバという共通の名称となりました。DS/90シリーズにSuperCAPSEL、IFOSIIなどKシリーズの各種ソフトウェアが移植されています。
ちなみに内田洋行・PFU側の名称はUSAC8800IIRシリーズとUSAC GX-IIとシリーズ名も若干変更しています。
当初はRISC側を利用するには、C言語でアプリケーションを作成する必要がありました。100MIPSの処理能力を持ち、データベースなどに力を発揮しました。
1993年の発表時はオプションでしたが、翌年(1994/5)には標準搭載となっています。
Windows3.1搭載パソコン上で、Kシリーズ用のアプリケーションを複数のウインドウを開いて連携処理する環境を構築する為のソフト。
K1300はK1500の下位のモデル。K1500NXはカラー対応のA4判ファイルサイズのノートブック型オフコン。
K6500α、K6700α、K6900αの3機種13モデルに整理されました。DS/90 7000と共通の筐体を使用しています。
内田洋行・PFU側の名称はUSAC8800SV シリーズです。
富士通や他社のサーバ(K6000α、DS/90、Sファミリ、FMサーバ etc.)やパソコン(FMR、FMG、FMV etc.)などのクライアントを統合するための基盤ソフトウェア群。Kシリーズの場合だとパソコン連携/運用管理ソフトと言ったところ。
サーバ同士の高速データ転送を実現するDB-EXPRESSやRDB/6000のデータをBtrieveインターフェースやODBCでアクセスできるようになる(発表は1994年5月)などの機能強化が行われました。
複数のシステム間でデータベースを複製し、データの整合性を維持するためのソフト。