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5. オープン時代の新オフコン(1997/5〜)


5.1 PCサーバの台頭

この頃には既に、安価なPCサーバ(今で言うIAサーバ)とWindowsNTが日本に上陸し、オフコンの大きな脅威となっていました。

当時は、CISCプロセッサとRISCプロセッサとの間で激しい性能競争が繰り広げられ、汎用プロセッサの能力が著しく上昇していました。またPCサーバにも、ディスクのRAID化や無停電電源装置が供給されるなど、従来オフコンの利点となっていた機能も次々と採用されていました。

富士通のオフコンには、独自プロセッサが使用されていました。プロセッサの開発には何億円もの膨大な費用がかかります。汎用プロセッサとの性能競争に打ち勝つためには、次々と高性能のプロセッサを開発しなければならないのですが、オフコンだけのために膨大な費用をかけてプロセッサを開発するには限界があります。その上、独自仕様のハードウェアのため、開発が必要なものはプロセッサだけではありません。

汎用的に使用できるハードウェアと、富士通のオフコンだけにしか使用できないハードウェアは量産効果だけみても価格的に割高になるのは目に見えています。膨大な開発費用と量産効果の効かないハードウェアの為、オフコンは高価になってしまい、価格競争をしているPCサーバに太刀打ちできませんでした。

安価なPCサーバに対抗できる、新しいオフコンが必要でした。

5.2 GRANPOWER6000

1997年5月に一新された新ビジネスサーバGRANPOWER6000シリーズが発表されました。最上位のGRANPOWER6000モデル900こそ、従来の富士通オリジナルCPUを使用していましたが、それ以外のモデルはインテル社の汎用CPUであるPentiumPROを使用していました。また極力PCサーバとハードウェアを共用化することにより、価格性能比を従来機種の平均3.5倍以上としています。

PCサーバとハードウェアを共用しているとは言え、高信頼性保守性は従来のままで、ミラードディスクを標準装備、活性保守、CPU/メモリの縮退運転、冗長電源機構、自動運転制御、システム監視機構、RAID5ディスク装置などを備えています。

OSは、K6000シリーズと同じ富士通独自のASPで、従来から使用していたアプリケーションは、そのまま変更なしで使用できます。さらにプログラムの実行速度を上げるため、上位機種にはOCTを搭載しています。

業界標準のTCP/IPを全面採用し、インターネットを利用した数々の機能を搭載、他のオープンサーバとの連携Javaアプリケーションの実行環境を提供するなど、さまざまなオープンの機能を取り入れています。

WWWサーバApache(1998年6月)e-mailサーバSendmail、WindowsファイルサーバSamba(2001年6月)といった、オープン系のソフトウェアも積極的にASP上に移植しています。

翌1998年10月には、最上位モデルにもPentiumII Xeon(400MHz)を使用し、最下位モデルから最上位モデルまでが全てインテル社製のCPUとなっています。

5.3 PRIMERGY6000(プライマジー)

2000年5月、富士通はIAサーバのブランド名と製品仕様を全世界で統一すると発表しました。その結果、日本での富士通のIAサーバのブランド名はPRIMERGYと統一され、ビジネスサーバ(オフコン)はPRIMERGY6000となりました。

現在、2010年11月頃のモデルが最新のようです。富士通のオフコンのOS、ASPのバージョンもV26に上がっています。




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グランパワー6000、全4モデル12タイプ。このうちモデル300、モデル500、モデル700がPentiumPROを採用。最上位モデルのモデル900は、PentiumPROでは性能が出なということで、従来通りの富士通独自CPU(64ビットRISCプロセッサ)を採用しています。
内田洋行・PFU側の名称はUSAC NetGLOBE9000シリーズです。
最初は200MHzのPentiumPROを最大4個使用しています。
富士通(GRANPOWER6000シリーズ)もNEC(Express5800/600シリーズ)もインテル社のCPUをオフコンに使用したのが1997年です。Pentiumもその頃にようやくオフコンに使えるレベルになってきたということになります。
ところで当時下馬評では、同じビジネスサーバのDS/90がSPARCを使用していたこと、富士通の子会社が新しい64ビット版SPARCを開発していたことなどから、富士通はSPARC系プロセッサを使うと見ていました。実際最初はSPARCを考えていたようですが、当時のある富士通幹部の決断でPentiumとなりました。少しでも安くしたい、Windowsとの親和性をアピールしたいという2点から、Pentiumを使用することに決定したようです。
OS名は、K6000シリーズと同じASPです。ただし、内部のバージョン名が変更となり、ASP V系列となりました。
UNIX系のマイクロカーネルを採用しています。
従来の独自プロセッサ用の命令を実行時にPentium用の命令に変換するエミュレーション機能を持っています。
動的オブジェクトコード変換。富士通独自プロセッサの命令を複数まとめて一括変換し、その結果をバッファ・メモリに保持して再利用する。このため、同一命令を繰り返すループ処理などに効果を発揮する。OCTを使わない場合に比べて、実行速度が5〜10倍向上する。
翌年には、OOCTが登場。
クライアント連携ソフトSymfoNET、インターネット連携用ソフトウェアSymfoNET WebLink(WWWサーバ経由でsymfoWARE6000内のデータを参照・更新するためのソフト)、SymfoNET Web-GW(WWWサーバ経由で、Kシリーズ上のアプリケーションの起動やファイル転送を可能にするソフト)、SymfoNET/Mobile(社外からノートパソコンなどで接続するためのソフト)、画面をブラウザ表示するためのWebJet(Java版の端末エミュレータソフト)、MeFt/Web、NetSTAGEなど
DB-EXPRESSやレプリケーションサービスを利用したデータウェアハウスサーバ「SymfoWARE/Navigator」とSymfoWARE6000との連携、分散システム統合管理「MpWalker」を利用した統合サーバ管理、ノベルのNDSに対応したディレクトリ管理、電話交換機連携「CTI連携プログラム」など
Java仮想マシンをASPに搭載、開発環境もNetSTAGE、JC Adapter、J Bussiness Kit、J Acceleratorなどを揃えています。
内田洋行・PFU側は名前は変わらず、1999年9月にNETGlobe9000II、2001年8月にNETGlobe9000IIIを発表しています。
ちなみにPCサーバがPRIMERGY5000、UNIXサーバがPRIMERGY7000となりました。
本欄を更新した2011年10月現在の状況。