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NECオフコンの歴史


13.Intel CPUのExpressサーバ・その1(1997/10〜2003/6)

13.1 Intel CPUのオフコン

前章で述べたようにマイクロソフトがMIPS CPU向けのWindowsの開発を終了したことによって、残念ながらExpress5800/700シリーズは終了することになりました。

1997年10月、Intel社製CPUを搭載した新しいオフコン、Express5800/600シリーズとそのOSであるA-VX4リリースされました。基幹業務を担う、従来のオフィスサーバの良い部分とオープンの良い部分を融合した新しいサーバという意味で基幹業務サーバという新しいシステム名が付けられました。



13.2 Express5800/600シリーズ&600ADシリーズ

Express5800/600シリーズも、Express5800/700シリーズと同様に、1台のサーバにWindowsとA-VXの両方が搭載されています。Windows側のアプリケーションは、NECのWindowsサーバであるExpress5800/100シリーズで動作するアプリケーションは、全てExpress5800/600シリーズでも動作するとアナウンスされています。これによりWindows用の膨大なアプリケーションがExpress5800/600シリーズでも使用できるようになりました。その他に、最近のWindowsサーバではあたりまえのアレイディスクやUPSなども当然搭載されています。

A-VX4 R1.0は、どちらかと言うと機能的には従来のA-VX3をA-VX4にしたというものでしたが、1998年7月リリースのA-VX4 R2.0では、ユニファイド・コンポーネント・プラグイン・システム(UCPS)という概念が取り入れられました。これは、Windowsやインターネットなどの新技術を簡単にA-VXから利用できるようにすることを目的としています。ウェブ用やメール用などのいろいろなコンポーネントなどをA-VX側に組み込むことによって、そのコンポーネントに対応するいろいろな機能が使用できるようになります。A-VX4 R2.0でWeb連携機能、R2.5(1992年12月)でMail連携機能、FAX連携機能と次々にリリースされています。
地味な面では運用性の改善も図ったようで、R3.0で運用中のシステム変更機能やOS修正情報の自動投入や遠隔投入、R4.0でA-VXシャットダウン時のWindows側バックアップ装置連動起動といった新機能も追加されました。

ハードウェアも順次強化され、1998年12月に当時最新のCPUであるPentiumIIを搭載したExpress5800/600ADシリーズが発売されています。

ちなみに旧モデルであるシステム7200シリーズの最終モデルやExpress5800/700シリーズの最終モデルは、1999年の春頃まで販売されています。通常は次のモデルが発売されると以前のモデルは販売終了となりますが、このように新旧3種類のモデルが並行発売されていることは異例でした。旧来の純粋なオフコンRISCのCPUのモデルを使い続けたい人の要望があったためだと思われます。



13.3 Express5800/600Aiシリーズ

さらに2000年1月にはPentiumIII系のCPUを搭載したExpress5800/600Aiシリーズが発売されました。
これらの搭載されるOSもWindows2000ServerとA-VX4となっています
Express5800/600Aiシリーズで本体形状がタワー型のほかにラック型のモデルが追加され、ハードウェアの拡張性が高まりました。

新しいモデル名のAiのiがインターネットを表している通り、このシリーズではインターネットへの対応が主なテーマとなっています。
そのため、インターネットを使った業務に欠かせないセキュリティソフトであるServerProtectやメールサーバのExpressMailが本体標準添付となっています。
A-VX4も、OracleやSQL ServerなどのWindows側データベースと連携するためのDBレプリケーション機能Open DataBase Access Kit、ファイルを扱うためのFilvertA-VX RDB/FILEアクセスキット、A-VX側の諸機能をWindows側からアクセスするためのCOMインターフェースを提供するA-VX/APアクセスオブジェクト、IP-VPNやインターネットVPNを介してオフコン・ネットワーク網を構築できる新A-VX/NET、ブラウザ画面を端末として使用できるようにするWSエミュレータforWEB、Windows上で複数のサーバの動作状況を一括確認できるジョブビューワなど数多くの機能が新たに提供されています。

このシリーズでは、いくつか面白いモデルがあるので、それを紹介します。

まず1つめは2000年11月に価格82万円で発売されたExpress5800/620Ai-sです。これは「特定情報通信機器の即時償却制度(いわゆるパソコン減税)」用に用意されたモデルです。
パソコン減税とは1999年から2年間の時限で行われたもので、1設備100万円未満の特定情報通信機器を初年度に全額償却が可能とする制度でした。620Ai-sは本体とプラスアルファの周辺機器を組み合わせて100万円未満にしてパソコン減税対象とするためのモデルでした。従来の620Aiよりもさらに安価なモデルであったため、結構売れたらしくパソコン減税制度が終了した後もラインナップとして残りました。

ふたつめは2001年12月に発売されたExpress5800/640Ai-Rで、これは集中化専用サーバモデルと呼ばれていました。これは例えばちょっと大きな会社だと本社のサーバの他に各支社や各部門毎にサーバを設置して運用していたりすることがありますが、これをやめて本社にサーバを集め(集中化)、各支店や部門からはネットワークを介して本社に集めたサーバにアクセスする、といった用途のために作られたモデルです。この為単独で使われるということはなく、640Ai以上の上位モデル640Ai-Rを組み合わせてラックに搭載されることになります。








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Express5800/600シリーズ登場後にも、1998年にA-VX3 R2.1がリリースされています。
当初はPentiumPro
A-VX4の数字「4」のところは正確にはローマ数字
それ以前にリリースされたExpress5800/700シリーズとA-VX3 R2.0が、1996年7月リリースだったので、開発期間が最低でも1年ぐらいあったことになります。
システム7200シリーズのこと
Express5800/700シリーズのこと
A-VXのプログラムから、オープンデータベース(Oracle、SQLServer)へアクセスする機能。本体標準機能ではなく、別売りの製品群です。
A-VXとWindowsのファイルを相互に変換/移行したり、Windows上でA-VXのファイルデータを編集したりできる製品Windows側で動くソフト。同じくNECの製品であるファイルメンテナンスキットにA-VXのファイル/RDBに直接アクセスする機能をプラスしたもの。本体標準機能ではなく、別売りの製品群です。
Windowsアプリケーションから、A-VX RDBおよびA-VX一般ファイルへアクセスすることができる。VisualBasicやC言語、EXCELのマクロなどから、普通のWindowsのファイルのようにアクセスすることができることが特徴。本体標準機能ではなく、別売りの製品群です。
主にWEBアプリケーションからA-VX上のアプリケーションを起動し、そのアプリケーションとデータの送受信を行うために使用する。本体標準機能ではなく、別売りの製品群です。
A-VX/NET自体は古くからあるNECのオフコン同士をつなげてネットワーク網を構築するもの。従来はオフコン固有のメッセージ管理機能を利用していたが、これがTCP/IPを使ってIP-VPN、インターネットVPNを介してオフコン・ネットワーク網を構築できるようになった。従来は一旦構築すると変更が大変だったが、動的に変更できるようになったのも利点。本体標準機能ではなく、別売りの製品群です。
ブラウザ画面を端末として使用するための製品。普通はパソコンを端末として使用するにはパソコン毎にPC/WSエミュレータをインストールしなければならないが、これならインターネットエクスプローラーのようなブラウザを使うので、インストールが不要になる。本体標準機能ではなく、別売りの製品群です。
正確には最初1年間でのちに延長された
スタンドアロンモデルの610Aiよりも高いですが
A-VXのデータベースであるA-VX RDBとオープンのデータベースであるOracle DBやSQLServerとレプリケーションを行うための機能。A-VX RDBからOracle DB/SQLServerへの片方向レプリケーションを行う。A-VXの標準機能。