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複雑なNECオフコンOSを整理

(1)A-VX10(ITOS)系列とA-VX5系列の関係

かつてNECのオフコンには、純粋にオフコンとして誕生したS100の流れをくむ系統とインテリジェントターミナル(以下ITと略)がサーバ化してオフコンとなった系統の2種類があります。
純粋オフコン系のOSがA-VX10の系列、IT系のOSがA-VX5の系列のOSとなります。
全く起源が異なるので、HWのアーキテクチャが異なり、OSのアーキテクチャも異なる2系統ですが、1990年頃、販売戦略の一環として、ブランド名をシステム3100シリーズ、OS名をA-VXに名称統合を行いました。

●純粋オフコン系 ITOS(オフコン名:S100/S150)A-VX10(S3100)A-VX2(S7200)
A-VX3/Windows(Express5800/700)A-VX4/A-VX01/A-VX02/Windows
  (Express5800/600)


●IT系NTOS(オフコン名:N6300)A-VX5(S3050/S3100S)A-VX5/UNIX(OP-X)


2つのオフコンOSを統合する動きは継続し、最終的にはインテリジェントターミナル系は、純粋オフコン系にA-VX2時代にサーバ拡張機構という形で統合されました。
一方でインテリジェントターミナル系オフコンは、NEC独自OSとUNIXの両方が動くOP-Xへも進化し、純粋オフコン系と統合不可能な部分はUNIX系サーバに吸収される形となりました。



(2)A-VX10SXとA-VX10EXの関係

NECのオフコンは販売価格が100万円台から5000万円を超えるものまであり、100万円台のオフコンと5000万円を超えるオフコンでは、当然使い方が異なります。
200万円以上のオフコンはおおよそサーバ的に使われ、100万円台のオフコンはワークステーションとして使われていました。
サーバ系のOSがA-VX10SX系、ワークステーション系のOSがA-VX10EXとなります。
これは今のWindowsのサーバ系OS(Windows2000/2003など)とワークステーション系OS(WindowsXPなど)と同じ関係です。

A-VX10SXで動くプログラムは、A-VX10EXでも動きます。(これもWindows2003とXPの関係と大体同じ。)今ワークステーション用OSのWindowsXPをサーバ的に使用することあるかと思いますが、当時はA-VX10EXをメインに使用しているところも多くありました。

サーバ系OSは、ITOS→A-VX10SX→A-VX2→A-VX3→A-VX4→A-VX01と続いています。一方、ワークステーション系OSはパソコンが盛んになった1990年代末でやめてしまったようです。実際現在オフコンに繋がっている端末はほぼパソコンになってしまっています。

OS間の互換性はあります。例えばITOS-4の時に作成したアプリケーションをA-VX01で動作させることが可能です。



(3)A-VX10SX/EXとA-VX10MXの関係

1980年代頃、NECのパソコンにはワープロソフトや表計算ソフトなどが組み込まれたLANシリーズという統合ソフトを載せることができました。すぐにオフコンにもLANシリーズは移植されましたが、このオフコン版LANシリーズはA-VX10MX系のOS上で動いていました。このA-VX10MX系のOSは、当時のNECパソコンのOSであるPTOSととてもよく似ており、おそらくLANシリーズを移植する為にOSまでそのまま持ってきたのではないかとうわさされていました。

純粋オフコン系のOSとしてはA-VX10SX/EX系がメインであり、この系統はほぼLANシリーズ動作専用でした。

このA-VX10MX系OSは、(2)で説明したワークステーション系OSと同じ扱いになります。
これもだいたいパソコンが盛んになった頃にやめてしまったようです。





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