(4)データファイルを準備する(その1)
実際のデータを入れるためのデータファイルを準備しましょう。
ここで行うことは、
(a)レコードやファイル構造の情報をシステムに登録する
(b)ファイルを定義する
の2つです。
A−VXも他のOSと同じでファイルにデータを保存します。ファイル、レコード、項目といったものも他と同じようにあります。
一報WindowsやUNIXとは異なり、A−VXは先にファイルを作っておかなければなりません。(これからデータを入れるための”ファイルの枠の部分”だけ作るので、一般的には「ファイルを定義する」と言います。)これらのファイルは実際に入るデータの量(将来データが増える分も見越して)を見積もって、そのデータが入るだけのサイズを確保する必要があります。(Windowsのファイルだと、”保存”したときに必要なサイズ分のファイルが自動的に作られる。)
この辺りがA−VXのファイルの面倒なところです。(オフコンに限らず昔のコンピュータはこの方式が「普通」だったのですが、WindowsやUNIX辺りから入った人だとかなり難しく感じるところだと思います。この辺りは最初にきっちりと設計しておいて設計内なら完璧に動きますという考え方で作られたA−VXと、あまり設計しなくても(初心者でも)とりあえずは作れます、動きますというWindowsとの違いでしょう。)
さきほど、ユーザDDF「TAHDDF」を作ったはずです。ここではデータファイルを定義すると共に、ユーザDDFにレコードや項目の情報を登録しましょう。
ファイルの定義やユーザDDFへの登録にはいろいろな方法があります。例えばファイルの定義に#ABC、ユーザDDFの登録にSMARTを使用するという手もあります。
しかしここは、データ定義保守(#DDM)というユーティリティを使って、ユーザDDFとファイルの定義を同時にしてしまいましょう。
即興で適当にありがちなレコードを設計してみました。
練習用なので小さい構成のレコードにしました。伝票を入力するようなのを想定しています。
下の2種類のファイルを作ってみることにしましょう。(1)で説明したのと同じ内容です。
●ファイルその1:商品ファイル
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●ファイルその2:伝票ファイル
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図にするとこんな感じ
